思春期の女の子のからだの変化~“おりもの”について~

思春期の女の子のからだの変化~“おりもの”について~

先日、中学生から、こんな相談を受けました。
「下着にベタベタしたものがつくんですけど、これ何ですか?…」
病気かもしれないと、心配している様子でした。

くわしく聞いてみると、それは正常な“おりもの”。
心配ないこと、“おりもの”が出るのは普通のこと、と説明すると、
「“おりもの”って聞いたことあります!普通のことなんですね!」と
とても安心していました。

生理(月経)については、
小学校4年生の「ほけん」と、中学生の「保健体育」の教科書に載っていますが、
“おりもの”については、私が確認した2社の教科書に、記載はありませんでした。
“おりもの”について学校で学ぶ機会は、ないのかもしれません。

ママのみなさんも、これまでに“おりもの”について学んだことは、
なかったかもしれませんね。

【“おりもの”とは】
膣(ちつ)と子宮頚管(しきゅうけいかん)からの分泌物

・白っぽく半透明や黄みがかった白色で、下着につくと黄みがかる
・甘酸っぱいにおいがする
・分泌する量は個人差が大きい
・水のようにさらさらしていることもあるし、ねばついた状態のこともある
・生理や排卵の前に、増えることがある

【“おりもの”の役割】
・膣(ちつ)を清潔に保ち、細菌などを体の外に出す
・膣の中を弱酸性に保ち、感染を防ぐ
・粘膜を滑らかにして、膣の中が傷つくのを防ぐ

【清潔の保ち方】
“おりもの”は、体に必要な、大切なものです。
膣(ちつ)の中の、“おりもの”を洗い流してしまうと、
かえって感染を起こしてしまったりします。
入浴の際には、外陰部をていねいに優しく洗い、
膣内までは洗わないようにしましょう。

量が多くて気になるときは、
下着をこまめにとりかえたり、おりものシートを使ったりすることがおすすめです。
おりものシートを使う場合は、こまめにとりかえましょう。

【受診の目安】
・かゆみや痛み、変なにおいがある
・ふだんより量が多い
・ふだんと色がちがう
・水っぽい泡状、酒かす状をしている、など

いつもの“おりもの”の状態を把握して、いつもと違うと気づくことが大切です。

“おりもの”は、初経(初めての生理)がおこる頃から、分泌が始まります。
女の子のママさんは、お子さんに生理のことをお話する時に、
“おりもの”についても、ぜひ教えてあげて頂ければと思います。

サニーすまいるアシスト 鈴木淳子

執筆者紹介

助産師、看護師、養護教諭(学校の保健室の先生)を経験後、
“生と性”ライフスキル教育講師として、
ママと子ども達の未来を応援する活動をしています。

サニーすまいるアシスト代表 鈴木 淳子

鈴木 淳子 【資格】

助産師
看護師

養護教諭
中学校教諭(保健)

思春期保健相談士(日本家族計画協会)
産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会)

妊婦ヘルスケア・トレーナー育成コース修了(フィット・フォー・マザー・ジャパン)
ワークショップデザイナー(青山学院大学履修証明プログラム修了)

【プロフィール】

東京都生まれ。
埼玉県狭山市 在住。

1年間に2400人の赤ちゃんが生まれる病院で、助産師として3年間勤務。

企業の健康管理部門に転職。
看護師として、健康診断、保健指導、外来診療、社内研修などを担当。
また、産業カウンセラー資格を取得後は、メンタルヘルス相談、メンタルヘルス研修、復職支援なども担当。
働く方々の健康支援に、20年以上携わる。

東京都内の私立校に転職。養護教諭(保健室の先生)として、小学生、中学生、高校生と携わる。

長男が通う狭山市内の中学校より性教育講演の依頼を受けたことをきっかけに、
2008年より、中学生への性教育講演活動を開始。

2020年、「サニーすまいるアシスト」を立ち上げ、講師として、女性と子どもたちのための活動を、本格的に開始。

HPhttps://sunny-smile-assist.jimdofree.com/
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