お子さんのインターネット利用、大丈夫?
インターネットは、日常生活でも子ども達の学習面でも欠かせないものとなっています。利用しはじめる年齢は低年齢化していますが、子ども達は何歳くらいからインターネットに触れているのでしょうか。内閣府の調査、“令和2年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」調査結果(速報)令和3年2月”によると、0歳で7.1%、1歳で17.2%、2歳で43.8%、3歳では60.2%のお子さんがインターネットに触れています。3歳になると半数以上です。10歳では88.3%、15歳では97.8%です。
インターネット利用にあたってルールを決めているのは、9歳以下のお子さんのいるご家庭で、82.1%です。みなさんも、お子さんがネット・オンラインゲーム・SNSを利用するにあたって何かルールを決めていらっしゃいますか?
インターネットはとても便利なツールですが、使い方によってはトラブルに巻き込まれる恐れもあります。子ども達には、危険のないように、安全に上手に、使ってほしいですよね。
インターネットの安全で上手な使い方をお子さんにしっかりと教えている、と胸を張ってこたえられる方は、もしかしたらそれほど多くはいらっしゃらないかもしれません。実は私も分からないことが多くて勉強中です。正直なところ、どちらかというと苦手分野で、自分が利用する際も困りごとが多い状態です。
けれども、学校の講演会や悩みごと相談窓口で子ども達に接していると、インターネットの安全で上手な使い方をしっかり教えいくことの重要性を感じます。
例えば、講演後に「講演会をきいて、インターネットの情報が間違っていたことがわかった。正しく知ることが出来て良かった。」という感想を頂くことがあります。ネット上には様々な誤った情報があります。悪意をもってわざと間違った情報が流されていることもあります。子ども達には「ネットの情報は全て正しいわけではない」ということを教えていく必要があります。
また、悩みごと相談では、「自分の写真をSNSで知り合った人に送ってしまった。ネットにあげられてしまったらどうしよう。」「元彼が、体のプライベートな部分の写真を持っている。ネットにあげられないか不安。」といった、写真や動画にまつわるものもあります。自撮り写真の送信や投稿に関わるトラブルも教えていく必要があります。
悩みごと相談の中には、「クラスの友だちからSNSに悪口を書かれ、いじめられている」といった相談もあります。何か困ったことがあった時にはおとなに相談してほしいというメッセージを伝えていくことも大切です。
子ども達に安全な利用方法を教えていくことは、おとなの責任だと思います。私ももっと勉強しなくてはと思っています。