ママのための性教育のお話~思春期の男女共通の変化~

ママのための性教育のお話~思春期の男女共通の変化~

ママのための性教育のお話~思春期の男女共通の変化~

思春期の体の変化というと、「男の子の変化」「女の子の変化」というように、男女の違いの視点でみることが多いかもしれません。でも男女共通の変化もあります。思春期の体の変化を、男女共通の視点でみてみたいと思います。

思春期の体の変化(二次性徴)は男女共に、脳でつくられる「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」が、おとなの体になる準備をするように指令を出すことではじまります。この指令により、男の子は男性ホルモンと呼ばれるテストステロンが精巣から分泌されるようになり、男性器が発育し精子がつくられるようになります。女の子は、女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンが卵巣から分泌されるようになり、初経を促します。
テストステロンとエストロゲンは、男性ホルモン、女性ホルモンと呼ばれていますが、実は男女共通のホルモンです。どちらも体内でつくられています。ただその量は大きく違います。
男性の体内ではテストステロンが多くつくられ、わずかにつくられるエストロゲンは、体脂肪を調節するためにはたらきます。女性の体内ではエストロゲンが多くつくられ、わずかにつくられるテストステロンは、骨量や筋肉量を維持するためにはたらきます。男女共通のホルモンですから、正確には男性ホルモンとか女性ホルモンという呼び方ではない方がよいのかもしれませんね。

男女の体は、他にも共通するものがあります。卵巣と精巣も元々は同じ器官です。胎児のある時期までは男女の体の違いは全くありません。受精して8週目頃から遺伝子情報などにより精巣・卵巣に分化していきます。

二次性徴があらわれる時期は、女の子は10歳頃から、男の子は12歳頃からですが、個人差があります。他の子と比べて早くても遅くても、心配になってしまうお子さんもいます。また、自分の体を他の人と比較して悩んでしまうお子さんもいます。急激な身長の伸びや、初経や精通をむかえるなどの体の大きな変化に、戸惑ってしまうこともあります。これらも男女共通で、男の子も女の子もこのような心配や悩みや戸惑いがあります。

ご家庭では、成長の時期は個人差があることを伝えていただけると、お子さんはきっと安心できると思います。私は、子ども達には、自分の体をありのままに受け入れて大切にしてほしいと思っています。でもそれは言葉で言うだけでは十分に伝えられないかもしれません。どうしたら子ども達に伝えられるのか…。私は、ママのみなさまご自身が自分の体を受け入れて大切に過ごされることが、とても大事なのではないかと思います。子ども達はおとなをよくみています。言葉と行動が矛盾していればすぐに気がつきます。
私たち自身が、自分の体を受け入れ大切にしていれば、きっと子ども達に伝えられるのではないでしょうか。ぜひママのみなさんご自身が、ご自分の体を受け入れて大切になさっていただければと思います。

執筆者紹介

助産師、看護師、養護教諭(学校の保健室の先生)を経験後、
“生と性”ライフスキル教育講師として、
ママと子ども達の未来を応援する活動をしています。

サニーすまいるアシスト代表 鈴木 淳子

鈴木 淳子 【資格】

助産師
看護師

養護教諭
中学校教諭(保健)

思春期保健相談士(日本家族計画協会)
産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会)

妊婦ヘルスケア・トレーナー育成コース修了(フィット・フォー・マザー・ジャパン)
ワークショップデザイナー(青山学院大学履修証明プログラム修了)

【プロフィール】

東京都生まれ。
埼玉県狭山市 在住。

1年間に2400人の赤ちゃんが生まれる病院で、助産師として3年間勤務。

企業の健康管理部門に転職。
看護師として、健康診断、保健指導、外来診療、社内研修などを担当。
また、産業カウンセラー資格を取得後は、メンタルヘルス相談、メンタルヘルス研修、復職支援なども担当。
働く方々の健康支援に、20年以上携わる。

東京都内の私立校に転職。養護教諭(保健室の先生)として、小学生、中学生、高校生と携わる。

長男が通う狭山市内の中学校より性教育講演の依頼を受けたことをきっかけに、
2008年より、中学生への性教育講演活動を開始。

2020年、「サニーすまいるアシスト」を立ち上げ、講師として、女性と子どもたちのための活動を、本格的に開始。

HPhttps://sunny-smile-assist.jimdofree.com/
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